筒井幸彦 山ぶどう籠

国産山ぶどうの籠

国産山ぶどうの籠

国産山ぶどうの籠
大好きな里山仕事

筒井さんが山ぶどう籠を手がけるようになったのは20年前。もともと山仕事が好きだったため、先に籠作りを始めた娘さんの手伝いで、山に入ったのがきっかけという。「籠作りには、材料調達から手仕事まで、里山仕事の要素がすべて詰まっている。それを全部できる満足感がいい」。発動機が趣味で、古いエンジンのレストアが得意という筒井さんは、山から材料を採ってくるのに必要な機械や道具の扱いもお手のものだ。もとは公務員だった筒井さんが、”山ぶどう籠”ににのめりこんでいったのは当然かもしれない。

素材の調達と準備が大変

カビを避けて制作を休む梅雨時は、オフではなく、材料を手に入れるための最もハードな時間。山奥へ分け入り、高木にまきつく山ぶどう蔓を伐り出す作業は、慣れていても危険と隣り合わせだ。採取した蔓はその場で鬼皮と本来の皮を剝ぐ。
仕事場では水にさらしてから用途別に切り分けていく。さらにしっかり乾燥させて、ようやく準備が終了。編み始めれば2日間ほどで仕上がるというが、それまでに多くの手間と時間がかかるのが、この作品だ。

国産山ぶどうの籠
国産山ぶどうの籠
「自然には逆らわない」が信条

筒井さんの編み方の特徴は、自然のままのカーブを生かすこと。自然の成り立ちに逆らわないように、太いものも細いものも織り交ぜている。素材をカットするにも、カッターで繊維を断ち切ることはせず、はさみを使い、丁寧に割くように切ってゆく。

大胆でやや無骨・・それは自然の力強さ

山ぶどう籠は、もともと山仕事のために作られていたもの。出回っている海外製品の中には、制作の過程で煮てしまうことで、油が抜けて長持ちしにくいものもあるが、水にさらしながら丁寧に編まれる筒井さんの作品は、本来の用途にしたがって強靭さと機能性にすぐれている。  大胆で、やや無骨な表情。それでいて、新しい感覚で花などを飾れば、インテリアとしての魅力も放つ。しっかりと型崩れしにくいので、アウトドアに壊れやすいものを持ち出す時にもいい。

国産山ぶどうの籠
取手の接合部分は強度を考えて工夫されている。
これが筒井さんの作品の特徴。
国産山ぶどうの籠毎年各地の「クラフトフェア」に出展している筒井さん
<筒井幸彦さんの活動>

全国各地からの注文や古い篭の修理などの仕事もこなす筒井さん、全国に多くのファンがいます。
近年は長野県内のクラフトフェアや各地の展示会で作品を展示販売しています。

松本クラフトフェア
クラフティア杜の市(駒ヶ根)

(2014年以降の出展予定は各イベントの開催情報をご確認ください)

今も変わらない里山の暮らし

 
日本の人びとは、昔から里山に入り、身の回りで採れるもので衣食住をまかなってきた。東北や新潟、長野の山間部には、最近までその名残があり、日本人と里山の深い関係をしのばせている。旧中条村も、豊かな山と森に囲まれた山紫水明の地。そこに流れるゆったりとした時間と人びとの暮らしは、合併した今も変わらない。  筒井さんは作品制作の傍ら、近くの持ち山でヒラタケやナメコなどのキノコを栽培。春にはタラの芽やコシアブラ、ハチクタケなども採れる。お酒好きの筒井さんにとって、毎日の晩酌のお伴にもなる山の幸たちだ。  筒井さんにとって山は仕事場であり、遊び場であり、さまざまな宝物を提供してくれる大切な場所。そんな山を愛する気持ちが、作品にダイレクトに表れているのかもしれない。

中条地区の里山は今でも日本の原風景。背後に見えるのは山姥伝説で知られる 虫倉山
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