大胡琴美

大胡琴美

暮らしに寄り添い
空間になじむ器づくり

北アルプスのふもと、松本の工房で作陶する大胡さん。ジーンズ姿で作業台に向かう小柄な姿は、近くの大学に通う学生のよう。
グラフィックデザインで培ったベースから生まれるシンプルなラインと、使い勝手のよい日常使いの器は特に女性から人気があります。
陶芸を始めて10年。最近は「大胡さんらしい作品ね」と言われることも増えてきたが、「本当は作家のカラーが出ないように作っているのですけど」と少々戸惑い気味。
もともとストイックに前向きに、というタイプではない。むしろ進行方向に背を向けつつも実は前進している、といったさりげない「後ろ向きなプラス思考」

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美しさを決めるラインを出すため、ろくろ作業の後の削りにも時間をかける

風景の中のカタチを大切にしたい

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金属をイメージさせる「ブロンズ」、柔らかい白の貫入、青磁のような雰囲気の水色

陶芸を始めるきっかけは20世紀を代表する陶芸家、ルーシー・リーの作品に出合ったこと。ちょうど「自分の手で1からものづくりをしたい」と思っていたころで「器の底までデザインされていて、器の裏にまである表以上の美しさ」に心を動かされた。陶芸とデザインが融合した大胡作品の出発点にあたる。

愛知県で基礎を学んだ後、落ち着いたのが信州・松本。趣味で楽しんでいた山登りの影響もあって「毎日普通に北アルプスが見える環境で暮らしてみたいと思ったんです」。
好きな風景に身を置き、時には自然の中を歩きながら、毎日の暮らしと同一線上に、つくることが楽しい。

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「ブロンズ」のボウルやマグカップの内側は貫入になっており、使うほどに味わいのある風景に

使う人の「なんとなくいい」の感覚

日常の風景を変えるほど影響力のあるものだからこそ、大切にしたいものがあるという。それは、シルエットやラインの美しさ。
作品作りは使い手が主役というのがポリシー。
「テーブルに置くとなんとなくいい、という感覚を使う人が発見してくれるところが作品作りの面白さ」
人それぞれの暮らしの中に自然と溶け込むラインの美しさを持つ作品の魅力は、そんな力の抜けた主張しない自己主張にこそある。
ヒントの多くは海や山など自然の中から得ている。新しい作品の富士山シリーズもそのひとつ。見慣れたシルエットだからこそ、いつもの暮らしに自然となじみ、なんとなく心地よい風景が、そこに広がる。

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白いマットな釉薬は筆で塗って風合いを出す

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「毎日普通に北アルプスが見える環境で暮らしてみたい」と、信州松本へ移住を決めた

大胡琴美(だいご・ことみ)

1976年、千葉県佐倉市生まれ。多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン専攻卒業。
2004年、愛知県立窯業高等技術専門校修了。

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工房rpm.

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