川上良一

zest 川上良一

大切にしたい地元の文化
伝えたい日本の技術

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「両者が同じ思いで懸命にやらないと良いものは作れない。だから作家さんには無理をお願いすることもあります」と熱く語る川上良一さん

川上さんの故郷は漆で知られる木曽の隣。長年、工業デザインを手掛けていましたが、「いつか『和』をテーマにしたデザインを手掛けてみたい」と、漆器の産地でもある木曽には特別な思いがありました。
そんな時、木祖村の木工職人でつくる木祖産業組合からブランドの設立について相談がありました。情報収集のため、地元の職人さん一人ひとりと対話し、「ちょっとモダンな」をコンセプトに製品デザインを手掛けることに。
得意なデザインはシンプル、シャープ、高級感。木の素地を生かした美しいラインの皿や桶、お六櫛など、木祖村から発信された匠の作品は、国際家具展への出店を通して大手デパートや海外企業からも注目される機会を得ました。川上さんは、「自分のデザインが入ることで、伝統産業の新しい可能性を広げることができたら」との思いを強くします。

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つくり手の技とのコラボレーションで生まれた作品の数々

長年の夢を実現した
工芸作家とのコラボ

大学卒業後に入社した紳士服の会社は、男性既成服のパイオニア的な存在。高い技術と品質にこだわるデザイナーたちが作りだす空気の中で、「本物を見極める価値観や感性が磨かれた」と駆け出しの頃を振り返ります。
「今あるものをベースに、本物で新しいものが作りたい」との思いは、この頃から温めていました。丸嘉小坂漆器店(百色 hyakushiki)とのコラボレーションから生まれた風船・雨シリーズでは、「“漆らしさ”を使いやすく楽しいものに昇華させたい」という思いから、実用性の高いガラス漆を開発した丸嘉小坂漆器店の伝統の技と、川上さんのシンプルモダンなデザインが融合。これまでの漆器のイメージを塗り替える新しいスタイルを打ち立てました。

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ラベルやパッケージなどのデザインも手がける

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信州の工芸家と一緒に
世界の舞台を目指したい

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木地と塗師とのコラボ作品、お六櫛 夢幻シリーズ

地元工芸家とのコラボは始まったばかり。「いずれはMOMA(ニューヨーク近代美術館)やミラノサローネ(世界最大規模のミラノ国際家具見本市)で扱われる作品を作りたい」と夢は大きく広がります。さらに、かつて在籍していた会社の哲学を引き合いに、「失敗はしないんです。成功するまでやりますから」とも。
川上さんが目指すのは、作家の優れた技にデザインをプラスした新しいもの。もちろん、それは、故郷の風土や文化が培った「本物の技」であるはずです。

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木曽漆器生産の中心地・木曽平沢地区。重要伝統的建造物群保存地区にもなっている

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「今あるものをベースに、本物で新しいものが作りたい」。伝統的産業として450年以上の歴史を持つ木曽漆器に新しい波を呼ぶ川上さん

川上良一(かわかみ・よしかず)

1952年、塩尻市生まれ。多摩美術大学デザイン学科卒業。(株)ダーバン商品企画室、セイコーエプソン(株)宣伝部、デザインセンター。チーフデザイナーを経て、1992年独立し、トータル・デザイン・オフィスZEST設立。プロダクト、インテリア、グラフィック、建築、環境など幅広いジャンルのデザインを手掛けている。

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